あなたが、何かのトラブルに巻き込まれた場合、最初にすべきことは何でしょうか?
まず第1にすべきこと、それは自分の置かれた状況を正しく理解することです。
一般の方は、日常生活の中で、法律について意識することはあまりありません。
しかし、いざ法律問題に直面した場合、どこで情報を入手するのがよいでしょうか?
情報を入手する方法は、おおむね以下の4通りがあるかと思います。
- インターネットで情報を検索する。
- 書籍等の紙媒体で調べる。
- 専門家に相談する。
- 友人知人に相談する。
そこで、今回は、私の独断と偏見で、以下、それぞれのランク付けを5段階(★が多いほど評価が高い)でしてみました。
情報入手方法4つの特徴と評価
1 インターネット
アクセスのしやすさ | ★★★★★ |
内容の正確性・信頼性 | ★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
長所
インターネット上にあなたの法律問題を解決するのに必要な情報はそろっています。
しかも、その情報は基本的に無料で入手出来ます。
自分に必要な情報を選び出すだけの知識・理解力と、検索力があれば、一番効率がいいと思います。
この点、弁護士や司法書士等の法律の専門家が書いてある記事を参考にすれば、情報の確度は上がるでしょう。
短所
注意点すべき点は、インターネットの情報は、玉石混交で、間違った情報や不正確な情報も少なくありませんので、正しい情報を見分ける判断力が必要です。
自分に必要な情報は何かが判断できないと、必要な情報にアクセスするのに時間がかかってしまいます。
すなわち、法律の知識・理解がある程度ないと、自分の置かれた状況を適切に把握できずに、検索ワードも定まらない結果、必要な情報にアクセス出来ないということになります。
2 書籍などの紙媒体
アクセスのしやすさ | ★★★ |
内容の正確性・信頼性 | ★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★ |
長所
書籍は、出版会社の推敲がありますので、情報の正確さは高いといえます。
また、著者の属性が分かりますので、インターネットの情報と比べると信頼度も高いです。
また、書籍は、インターネット上の情報よりも特定の分野に関し、より詳細な情報が書かれています。
短所
インターネットに比べると、書店やネット店舗で購入する手間があります。また、書籍の内容を事前に確認する方法が限定されます。
どの書籍が自分に必要な情報が書かれているかが購入するまで分からないこと(外れを引く可能性がある)、及び書籍代が発生することはインターネットに比べて明確に劣る点です。
また、法律関係の書籍は、アマゾンのカスタマーレビューでもほとんどレビューがないので良い書籍かどうかの判断も難しいです。
ちなみに私が、ブログ記事を作成する場合、インターネットの情報も参考にしますが、必ず、法律書や判例等の文献で裏を取るようにしています。
3 専門家の相談
アクセスのしやすさ | ★★ |
内容の正確性・信頼性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★ |
長所
弁護士等の法律の専門家に相談すれば、正確かつ自分に必要な情報が入手出来ます。
法律の知識・理解が乏しく、自分の置かれた状況を把握できない人でも、弁護士が丁寧に事情を聴きとることで、あなたの問題にコミットすることが出来ます。
インターネットや書籍の情報では、自分の抱えている問題について、誤った理解をしてしまう人も少なくありません。
そういった人でも、弁護士に直接自分の問題を相談することで、適切な解決へのアドバイスを得ることが出来るでしょう。
短所
しかし、その代償として相応のコストが発生します。
弁護士の無料相談をハシゴすれば、コスト問題にはある程度対処できるかもしれません。しかし、その場合でも、予約をとって何度も相談に行く時間の浪費は考えた方がいいです。
なお、弁護士の無料相談は、弁護士会、市役所、法テラスなどの公的機関で行うのが良いでしょう。なぜなら、個別の法律事務所の無料法律相談は、あくまでも顧客誘引の目的でしかないからです。
4 友人や知人に相談する
アクセスのし易さ | ★★★ |
内容の正確性・信頼性 | ★ |
コストパフォーマンス | ★★★★ |
長所
気軽に相談できるので、割と多くの人は、最初に友人知人に相談しているかと思います。
精神的な不安を解消する目的では大きな意味があります。
弁護士にわざわざ相談に行って、精神的な不安や怒りなどの感情ばかり吐き出すのは、非常に時間がもったいないです。
弁護士も医者と同じで、事件を解決することに意識が集中しているので、依頼者の精神面のケアには全く労力を割く気がない弁護士も一定数います。
その意味で、親身になってくれる友人や知人に相談することは、精神的な安定を取り戻すのに十分に意味があると考えます。
短所
内容の正確性では、他に比べると劣ります。
友人・知人の知識や経験に頼るのは、非常に危険です。
友人や知人が弁護士であれば問題ないですが、大学が法学部だったレベルでは、内容の正確性に不安が残ります。法学部では、学問としての法律の学習がメインであり、実務の知識・経験はほとんど学べません。
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